物書きにとっては恐ろしやの連載打ち切りの経験談です。
スポーツ新聞でエッセーの連載を開始。依頼してきた担当者との打ち合わせで30回を目安にしていました。その回数に達する前に担当者がーー。
「好評なので、ずっと連載してもらいます」「何回くらいですか?」「50回でも60回でも、いや、もっと先まで」「じゃあ、どんどん書きためて送りますよ?」「そうしてください」
ところが連載36回目になって担当者から、「連載は40回で終了とします」
「えっ、ずっと先まで書いてくれ、原稿のストックを、という話では?」
「そのつもりでした。が、社長命令なんです」
「私の原稿がつまらないということで?」
「いや、社長は読んでいません。けれど、こんなに長期の連載は前例がない。そろそろライターを変えろ、ということですので」
40回でお終いだなんて。65回までの原稿を書きためたというのに、その原稿、どうしてくれる????
どうにもなりません、鶴の一声、ワンマン社長のお言葉ですから。力なくアハハハハ。