フィリピンの母子、間もなく私を訪ねてきます。
娘さんは超優等生の内山アジア教育基金の奨学生になりたて。
お母さんのグレイスさんは、30年前ウチヤマが恥ずかしながらマニラで一家を構え、学生街で薬局を経営していた時の経理のお嬢さんです。
取り込み詐欺にあい、ギャング団との抗争に巻き込まれた結果の遁走時、力を貸してくれた彼女をちゃんと遇することができず、別れたまま幾星霜(詳細は拙作「フィリピン・フール」に)。
が、グレイスさん、30年後にウチヤマを探しあててくれ、こうして娘さんが奨学生に。
長生きしてみるものです。