内山安雄のアジアンな日々

奨学金制度を主宰する職業作家、内山安雄の主戦場であるアジアの話題を中心に

遅れてきた奨学生

この娘さんのことは幼稚園の頃から知っています。花粉症対策で毎春長期滞在していたセブ島で、ほぼ毎日のように会っていました。

私のホテル内にあったコテージにも、プールで泳ぐためにによくきていました。というのは隣家の子どもで、彼女の祖父が私の友だちなんです。奨学生ではなかったのですが、照れ屋なのに、勇気をふるい、おずおずというんです。

「私よりも下位の成績なのに、同級生が何人も内山アジア教育基金で勉強しています。私のこと、忘れているなんて不公平です。私も奨学生にしてもらえませんか」

すまん、すまん、すごい成績表を見て、すぐに、です。