我が青春のパリ。
唐突に思い立ち、私の物書き人生に最大の影響を与えたパリへ。
春のパリはとりわけ麗しいです。
今もパリには、20代の後半、屋根裏部屋で一緒に暮らした亡命者の学生、居候同然で同棲していた赤毛の美大生、他にも懐かしい顔ぶれが多々います。
その住まいも電話番号も知っています。
ある事件により、1981年に私が永久国外追放になってからも、フランスを離れてからも、うまく密かにパリに舞い戻り、何度か会っています。
が、会うことはもうありません。会いたいと思っても会わないほうがいいのでしょう。
全てがウチヤマにとって過去でしかないのです。
1&2枚目の写真は、今もパリのど真ん中に所有する、若き日をすごしたアパルトマン。
ここでデビュー小説「凱旋門に銃口を」が誕生します。
そして今、特に懐かしくもなく、渇いた思いで部屋から見える凱旋門をながめるのみ。
どんな小説なのか? ほぼ実話です。が、一度も、一ページも読み返したことなし。
振り返ることに興味がない性格なのでしょう。
諸行無常。




