内山安雄のアジアンな日々

奨学金制度を主宰する職業作家、内山安雄の主戦場であるアジアの話題を中心に

別れ

昔々、大昔、北海道の小学校の低学年だった頃。
同級生だった近所の大きな農家、破産して全てを失い、村を出て行くことに。
で、離村する最後の日、この私、2人きりの帰り道でY子さんに後ろから声を。
「頑張って、元気でね。忘れないから、いつでも戻ってきて、厚真に」
まなざしをくれることもなく、じっと足下を見つめて歩く、無言のままのY子さんの悲しみと怒りにみちた横顔、長らく忘れがたく。
そして、なんと直近、すっかり忘れていたY子さんから思いがけない連絡あり。
「あの日のウチヤマさんの言葉、今も忘れていません。厚真町での最後の日の一言にどんなに励まされたことか、くりかえし思い出してきました。ありがとう」
長生きしてみるものです。全ては諸行無常なり。(写真は厚真町の提供、許諾あり)