内山安雄のアジアンな日々

奨学金制度を主宰する職業作家、内山安雄の主戦場であるアジアの話題を中心に

海外放浪

直木賞作家、ベストセラー「新宿鮫」シリーズなどの大沢在昌さんと雑誌で対談したおりのことです。
当時すでに私は94カ国を周遊、1年の3分の1は海外を駆け回っていました。いろんな体験をしているのに、私の小説、ノンフィクション、エッセーではその9割が使われていないとのこと。
で、大沢さん、「内山安雄は濃い取材をしている」と持ち上げてくれました。
思えば海外周遊の9割は仕事に結実していなかったわけです。
が、この歳になってわかるのですが、かつての海外での体験のほとんどが、今では仕事に間違いなく生かされているようです。
海外を舞台とテーマにした原稿を集中的に日々書きながら、あの時代の海外放浪は無駄ではなかった、と実感しています。